和室の壁や天井など手入れと掃除をする方法

住居

和室は洋室に比べて繊細な素材で出来ている部分が多く、 時間がたつと傷みやすいといった特徴があります。 そのため、どういう風に手入れをすればいいのか、分からないという人も多いと思います。

和室の特徴を把握しておくと掃除は楽になります。この記事では、和室を簡単に掃除するコツやプロにお願いするほどでもないけれど、ちょっと気になる傷や汚れを補修する方法を紹介します。

和室の壁を掃除する方法

和室の壁は、しっくい壁、砂壁、布・紙製の壁、繊維壁などが使われています。どの材質の壁も水拭きには適しません。しっくい壁を水拭きすると、汚れが水と一緒にしみ込んでしまうので注意しましょう。普段は、化学ばたきや羽根ばたきでホコリをはらう程度にします。砂壁は砂を落とさないように、洋服ブラシで表面をなでるようにはらうのがコツです。時々はカラ拭きしましょう。

和室壁の部分的な汚れは身近な道具で落とす

しっくい壁の部分的な汚れは消しゴム、スチールウール、サンドペーパーなどで軽くこすって落とします。布・紙製は、カーペット用クリーナーをスプレーし、タオルでたたくようにして落とします。紙製の場合は汚れがひどくなったら張り替えます。砂壁や繊維壁は、住宅用洗剤液を固くしぼった雑巾でたたくようにして汚れを落とし、そのあと酢を5~ 6倍に薄めた水を固くしぼったタオルで拭きます。

壁の汚れは食パンの白い部分をちぎって丸め、汚れた部分を丹念にこするとキレイになります。

カビの発生に注意しましょう

最近の住宅は気密性が高いので、戸外と室内の温度差が大きく、カビが発生しやすい状態になっています。和室の壁は浴室などと違い簡単に取れない場合が多いので、晴天の日には、室内の風通しをよくするよう心がけましょう。冬の暖房で加湿器を使用する場合は、とくに注意が必要です。防カビ剤をスプレーして、カビの発生を防ぐことが大切です。

天井の掃除方法

和室の天井は表面を木目模様にした化粧合板や杉やヒノキが使われているので、水拭きすると板が歪んだり剥がれる場合があります。2~ 3か月に1度程度は、柄の長いほうきに古タオルをかぶせて包み、天井をなでるようにホコリを取り除きましょう。

化粧合板の場合は化学雑巾や不用になったパンストをほうきの先に巻いて使うとホコリがよく取れます。汚れが目立ってきたら、住宅用洗剤液を固くしぼったタオルで一定方向に拭いて落とし、そのあとカラ拭きします。

なげし、柱の手入れ

和室のなげしや柱には独特の風情があり心を和ませます。いつまでも美しさを保ちたいものです。普段からカラ拭きしてホコリをためないことがポイントです。汚れてきたら、白木以外は住宅用洗剤液で固くしぼったタオルで汚れを落とし、水拭き、カラ拭きで仕上げます。

白木の場合は、水とアルコールを半々に混ぜた液をタオルにしみ込ませ、固めにしぼって汚れ部分をたたくようにして落とします。白木専用クリーナーを使うと簡単です。

和室の補修

和室
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壁のはがれを防止する方法

砂壁や繊維壁は古くなるはがれやすくなります。はがれ防止には木工用ボンドを10倍ぐらいにうすめ、スプレーで壁に全体的に吹きつけます。ボンドは乾き、固まるとはがれにくくなります。またボンドは固まると透明になります。

くぎ跡を補修する方法

柱などの木部分のくぎ等を抜いた跡に出来る、抜き跡を目立たなくするには、つまよう枝を使用します。

つまよう枝の先に木工用ボンドを塗り、穴に差し込みます。柱の面に合わせて、つまよう枝をカットします。つまよう枝よりも大きな穴の場合は、割り箸などの先を穴の大きさに合わせて適当に削り、同様にします。

柱のへこみを直す方法

白木の柱に、物などをぶつけてしまい、へこんでしまった箇所は、アイロンで直します。へこみ部分に濡れタオルをあて、上からアイロンを当ててやれば、へこんだ箇所が元に戻ろうとします。何度か繰り返すと良いでしょう。

柱のくぎやフックを簡単に抜く裏技

柱に打ったクギがなかなか取れないときは、クギの頭に熱くしたアイロンを当て、温めてからベンチで引き抜きます。また、市販の防サビ剤を吹きつけてもラクに取れます。

接着剤つきのフックを柱や壁から剥がすには、酢をしみ込ませたタオルを隙間に当て、少しおいてからナイフかドライバーで剥がします。接着剤の跡は、シンナーで拭き取ると良いでしょう。

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