許容電流値について

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たこ足配線はやめましょう 許容電流値について

コンセントや配線には許容電流値といって、これ以下の電流で使いなさいという電流値が設定されています。この電流値がたこ足配線を許さない考えになっています。一般的に許容電流値は配線なら太ければ、太いほど、コンセントなら形状が大きければ大きいほど、許容電流値は大きくなります。家庭用で使われる延長コードや、コンセントの差し込みは15アンペアが許容電流値となります。この許容電流値を超えて使用すると、電流が流れることによって発生する熱に耐えきれなくなります。

この熱が発生するメカニズムとして、抵抗値が起因しています。この場合の抵抗値とは、配線や差し込みに含まれる抵抗のことです。配線やコンセントに発生する熱は、少ないながらも銅の中に含まれる抵抗が原因で発生します。

一般的に、配線は太ければ太いほど抵抗値が小さくなります。この銅に含まれる抵抗に電流が流れれば熱が発生します。この熱は、電流が高ければ高いほど、また抵抗値が高ければ高いほど、より多く発生します。また、銅の特性で温度が上がれば上がるほど抵抗値が増える傾向にあります。

よって、細い線に大きな電流を流せば熱が発生し、その熱を持ったことによりさらに熱を発生させることになり配線にとっては悪循環の繰り返しになります。そして、配線やコンセントはビニールやプラスチックで出来ています。皆さんの経験でも分かる通りに熱には弱い材質であることは言うまでもありません。

大きな事故にならないように、コンセントの利用は電流値を考えて上手に工夫しましょう。

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