電子レンジの構造

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電子レンジの構造

電子レンジは高周波の電磁波を食品等に照射し、食品等の分子が激しく動き回り衝突し摩擦のエネルギーによって発熱する原理を利用したものです。

電子レンジの電磁波はマグネトロンと呼ばれるアンテナから2450MHzで照射されます。この電磁波は1秒間に24億5千万回、+と−の電気的な性質が交互に入れ替わりながら上から照射されています。マグネトロンから+の電磁波と−の電磁波が、交互に上から照射されることにより、食品等のもつ分子の電気的中性が電磁はに引き寄せられて不安定となり帯電した状態になります。食品等の上下間で+、−のかたよりが生じます。この電気的なかたよりが、高速回転で+、−と交互に入れ替わることにより、食品内では電荷の移動が激しく起き、この電荷が移動の際にぶつかり合うことで摩擦熱を発生させています。

高周波電磁波の特徴は、金属などの電気を流す物質には反射する性質があります。電子レンジのうち壁が金属で覆われているのは、外部に電磁波が漏れないように反射させているのです。金属容器に食品等をいれてあたためようとしても、あたたまらないのは反射しているからです。又、高周波電磁波はガラスや陶器などは透過します。ふたつきのガラス容器などに入れてもあたたまるのは、透過しているからです。

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